沖縄セミナー 

連帯を模索する:
沖縄の「自己決定権」樹立への挑戦を受けとめて
 
路上表現:沖縄の「自立/自己決定権」の 樹立へ向かう営みと連帯する アピール
昨年の「3・11」以降、日本国家による私たちの「生」の侵害と「死の強制」が、かってなく露わになっています。しかし、そのように私たちの「生」を踏みにじって恥じない国家のあり方を、私たちはこれまで変革できないでいます。他方、暴力的な「生」の侵害にさらされることが「日常」であるような日本国家の沖縄への差別・抑圧的な支配を、私たちは「無関心」によって支え続けてきています。これらは、互いに対をなすことではないか。ヤマトの私たちは、今一度、そのことを自らに問わないわけにはいきません。
そうした私たちの「無関心」を通じた支配への加担を打ち破り、非暴力で普天間の辺野古移設を阻止しながら自らの手で地域の未来をたぐり寄せようとする沖縄の人たちと、ヤマトの私たちは改めてどのように出会いなおし、共にこの日本を組み立てなおすことに着手することができるのか。沖縄の「カッコ付き」の日本「復帰」から40年目の今、「自立/自己決定権」の樹立という新しい地平を拓こうとする沖縄の人々との連帯を求めて、私たちが富山の街頭で声を上げることの意味は、まさにそこにあります。
この間の沖縄での「自立/自己決定権」の樹立へ向かおうとする営みの中で、韓国の反基地闘争など、東アジア各地での民衆運動との連携・交流が進められています。それと共に、かつて琉球弧の海が異集団との自由な交通に開かれていた記憶を想起しながら、同じく米軍基地を抱えるグァムの先住民との共闘や、ハワイの先住民の文化・言語の回復運動との出会いを通じた沖縄の言語・文化の「再発見」が行われています。
そのような沖縄での動きに孕まれている東アジアや環太平洋の民衆運動と結びあうことへの模索に、私たち自身が学びながら、この列島上の諸地域の自立/自己決定を軸とする「群島」的接続を生みだすことによって、「自立/自己決定権」の樹立へと向かう沖縄での営みと連帯する。  そのことを通じて日本の組み立てなおしへ向けて歩み出すということが、この富山に生きる私たちにとっての大きな課題としてあります。
2012年5月20日
「5・20路上表現:沖縄の『自立/自己決定権』の樹立へ向かう営みと連帯する」参加者一同

沖縄を、踏みつける/踏みにじる
踏みつぶしていると なぜ言わないのか 私・たちは
踏みつぶされる/踏みつぶす感度
私・たちは 自分の位置に立つ


沖縄を、見つめる/見守る
見殺していると なぜ言わないのか 私・たちは
見殺される/見殺す感度
私・たちは 自分の位置に立つ


沖縄のことは 沖縄が
この日本のことは 私・たちが
地域/地域のつながりへ この列島を解体する その未来へ


琉球・沖縄の島々と この列島の地域/地域が
多重化するA(エイ)シアへ アジアへつながる
その未来へ 私・たちは行く


路上表現1 集会

路上表現 集会

街頭行動

 

街頭行動

 

 

街頭行動

街頭行動

路上表現 スライドショー
沖縄セミナー 最終回 川音さん 報告
沖縄セミナー・2011 第4回 川音勉「沖縄の『自己決定権』との連帯を模索する」
(2012・1/15)での論議を振り返る

 2012年1月15日(日)の「沖縄セミナー・2011」の第4回では、「沖縄文化講座」といった沖縄での動きをめぐる活発な論議の場を創りだすことを通じて、この間の沖縄での「自己決定権」の樹立を求める動きに対して、ヤマト(日本本土)の側がいかに「応答」するかを模索している川音勉さんを話し手に迎えて、表記のような集いを行いました。以下、そこでの川音さんの話と、その後の「フリートーク」での論議のアウトラインを紹介します。

沖縄セミナー 第3回 仲里さん 報告
沖縄セミナー・2011 第3回
仲里効「沖縄における『自立/自己決定権』論
その系譜と展望」(9/25)での論議を振り返る

 9月25日(日)の「沖縄セミナー・2011」の第3回では、この間の沖縄での「自己決定権」の樹立を求める動きに孕まれている思想的な意義を深く掘り下げ、アジア/ヤマトに向けて提起している仲里効(なかざと いさお)さんを話し手に迎えて、表記のような集いを行いました。以下、そこでの仲里さんの話のアウトラインを紹介します。  今回、仲里さんは、私たちのことを配慮して「復帰」をはさむ沖縄の今日までの流れをていねいに話してくれましたが、その話の奥にある仲里さんの40年余りの軌跡やこの間の営みについては、この「報告」とは別に、「仲里効さんにきく:『復帰』後の軌跡抄」及び、「仲里効著作/批評活動リスト」を準備しています(近日刊行予定の沖縄セミナー報告「私・たちと沖縄  『群島的接続』のはるか手前で」参照)。

沖縄セミナー 最終回を川音勉さんを迎えて、開催する。 
沖縄の「自己決定権」との連帯を模索する をテーマに2時間ほど熱弁をふるってもらいました。
当日のレジュメ pdfファイル

 

沖縄セミナー

川音勉さん

川音勉さん

沖縄セミナー・2011年 in 富山 
最終回のご案内  pdfファイル
沖縄の「自己決定権」の樹立との連帯を模索する
●2012年1月15日(日) PM1:00~4:00
サンフォルテ306号室
「沖縄の『自己決定権』との連帯を模索する」
話し手:川音勉(沖縄講座)
国際反戦デー 街頭行動 10月21日
国際反戦デー
生・労働・運動ネットとしてアピールをしました。
アピール内容

今日は、国際反戦Day。戦争と最も相いれないのが自由!とりわけ、自由な論議こそ大切だ。その自由な論議に向けて、精一杯大言壮語してみたいと思います。

この集会に合わせて、こんな桃太郎旗を用意しました。
「沖縄自立への挑戦に日本解体で応答せよ」
また、なにを抽象的な、と思われ,皆さん、あきれておられると思いますが、私たちは、結構本気です。

いきなり話が飛びますが、「南太平洋非核地帯」と言うのをご存じでしょうか。オーストラリア、ニュージーランドも含まれていますが、中心になっているのは、南太平洋の小さな島国です。実は、世界中に国際的な非核地帯を作る条約があるのですが、この南太平洋のは、核兵器の製造、輸送、使用を認めないのはもちろん、核燃料や核廃棄物の通過や持ち込みにも原則反対しているのです。
これら南太平洋上の島々は、それこそアメリカ、フランスの核実験場となったところであり、さかのぼれば、第2次世界大戦の戦場ともなったところです。
そして、この南太平洋の非核地帯の仲間を増やそうとする動きは、赤道を越えて北太平洋に拡がってきています。底にはグアムを含み北マリアナ諸島があり、ハワイがあり、そして沖縄がある。さらにそれに隣り合わせるのこの列島日本です。

沖縄の自立をめざす人々は、今、この南太平洋から始まった非核地帯作りの動きに注目しています。残念ながら列島日本の方は当てにされていません。本来なら日本国こそが世界の非核地帯作りの中心に立つべきなのです。
それがどうでしょう。
まるでアメリカの使いパシリ、みっともないことおびただしい。大臣どもが次々と沖縄を訪れている。いったい、この国はどうなっているのか!?
そしてTPPです。いろんな論議がありますが、要するにTPPというのは、日本を巻き込んでのアメリカ中心のブロック経済圏です。
日本国内の農業の問題は、取りざたされますが、ブロック経済というのは、その経済圏の中の立場の弱い国の民衆に、必ずしわ寄せがあります。
EUというブロック経済の中での、ギリシア民衆がまさにそうです。
TPPは、環太平洋ですからそれこそ、この南太平洋の小さな国々の人々もその影響からは免れません。
日本はかって、大東亜共栄圏なんぞというトンデモナイブロック経済圏を勝手に作り出して、世界中の人々から批難され、ついに戦争に至り、数知れないほど多くのアジア・太平洋の日々とを巻き込んだのです。

沖縄の人たちは、その戦争において、最大の犠牲をおわされました。そして、敗戦後は、日本政府の勝手な棄民政策で、ハワイやアルゼンチン、ブラジルといった国々へ移民として、この太平洋を渡っていったのです。

今、沖縄に大臣どもが訪れて、勝手なことを言っていることの問題は、沖縄の人たちの問題ではありません。
私たちことが問われているのです。

戦争のない世界、原発のない日本、基地のない沖縄。そう言いながら、私たちはそれらをどこかで絵空事であり、結局は、大きな力に逆らえないとどこかであきらめてしまってはいないでしょうか。

でも、オキナワの人々は、フクシマの人々は、決してあきらめていません。

次の世代を生きる子どもたちやこの先、生まれてくる未来の命のために、あきらめるわけにはいかないのです。

必ず、この日本という国の有り様を変えていく!!
それまで、「決してあきらめるな」と、世界中の人々が、未来の命が、そしてかっての戦争で不本意な死を遂げた無数の魂が私たちの背中を押してくれています。共に頑張りましょう。

大言壮語といいながら、大言だけで終わってしまいました。最後にこの旗の呼びかけを行います。ご一緒にどうぞ。

「沖縄自立への挑戦に、日本解体で応答せよ」
もう一度。
「沖縄自立への挑戦に、日本解体で応答せよ」
ありがとうございました。

国際反戦デー

沖縄セミナー・2011 in 富山 第3回
2011.9.25(日) PM1:00~4:00
「沖縄における『自立/自己決定権』論 その系譜と展望」
話し手:仲里効(雑誌「EDGE」編集者/社会・文化批評)
レジュメ

仲里効

  沖縄セミナー・2011 in 富山 第2回
 ● 6月18日(土)PM1:00~4:00  サンフォルテ306号室
    「72年日本『復帰』──本土からの『応答』の軌跡 」
      話し手:大野光明(立命館大学大学院生)
  エクソダス通信 8 報告


沖縄セミナー

沖縄セミナー

沖縄セミナー

●2011年5月25日(水) 6:30~8:00pm 
自治労会館 3階大ホール   
沖縄のことは沖縄が──ざわめく沖縄の怒りの声から
話し手:伊波洋一 (前宜野湾市長/沖縄県知事選立候補者)
平和運動センター 北信越ブロックの「キャラバン」の一環として来富予定
ぜひご参加ください。
● プレ企画  沖縄と東日本がひとつのものとしてつらなる声の蜂起を!!

連帯を模索する: 沖縄の「自己決定権」樹立への挑戦を受けとめて
日時:4月24日(日) PM1:00~4:30
場所:サンフォルテ302

自己決定権の樹立  この沖縄に新しい地平をひらく挑戦を受けとめ、その挑戦との連帯を模索する沖縄セミナー
その準備を進めているさなか  列島東北部をおそう史上空前の激震・福島原発の激裂

この驚天動地に 私・たちは、何をなすべきか?
この驚天動地を〈反転〉するあらわになる日本の構成の破れ目を押し広げることは可能か?
声の蜂起を! 沖縄と東日本が、そして、私・たちがひとつにつらなる「ヤポネシア」(島尾敏雄)の声の蜂起を!
2011-04-24 プレ企画 レジュメ pdfファイル
2011-04-24 プレ企画 エクソダス通信2

今こそ、「不可能なものの胸ぐらをつかむ」ことへ挑みたい  
「沖縄セミナー・プレ企画:沖縄と東北が、そして、私・たちが一つに連なる声の蜂起を!日本国家─社会の構成的解体へ向けて」(4/24)を振り返る

 

沖縄セミナーを始めるにあたって
沖縄セミナーを始めるにあたって

私・たちは 遠くまで行かなければならない
日本国家と私たち国民が
累代にわたって沖縄に対して行ってきた
その存在の根底を破壊する
とりかえしのつかないふるまいを
私・たちは とりかえすことができるか?
その問いを私・たちの〈問い〉とするために
私・たちは 遠くまでいかなければならない
ながい時をかけて 
私・たち自身を再審する営みをなしとげつつ
その時のはじまりに その営みのはじまりに
私・たちは 立たねばならない
2011年のこの時に
「日本」の構成的解体へむかう営みを
私・たちは はじめなければならない
沖縄と連帯する富山共同行動

共同代表 山崎彰(富山平和運動センター)
TEL 076-431-8756   FAX 076-441-6131
埴野謙二(生・労働・運動ネット)
TEL 076-441-7843   FAX 076-444-6093

●2011年5月25日(水) 6:00~8:00pm  自治労会館 3階大ホール   
沖縄のことは沖縄が──ざわめく沖縄の怒りの声から
話し手:伊波洋一 (前宜野湾市長/沖縄県知事選立候補者)
平和運動センター 北信越ブロックの「キャラバン」の一環として来富予定

●2011年6月18日(土) 1:00~4:00pm  サンフォルテ3F 
72年日本「復帰」──本土(ヤマト)からの「応答」の軌跡
話し手:大野光明(立命館大学大学院)

●2011年7月17日(日) 路上表現の試み 
──日本政府は沖縄の声を殺しつづけるのか?!
街頭行動は中止します。

●2011年9月18日(日) 1:00~4:00pm   サンフォルテ3F 
沖縄における「自己決定権」論──その系譜と展望
話し手:仲里効(雑誌「EDGE」編集者/社会・文化批評)

●2011年11月 
沖縄映像デー ──第4回「憲法フェスタ」参加企画

●2012年1月15日(日) 1:00~4:00pm サンフォルテ3F  
沖縄の「自己決定権」樹立との連帯を模索する
話し手:川音勉(沖縄講座)
2007年~2009年はアンラーニング
2010年~ 2011年は、オルタセミナーとして活動した。